【コラム】国民の保健と雇用を担うサムスンのリーダーシップ(1)

  • 2015年6月29日

よりによって中東呼吸器症候群(MERS)とエリオットマネジメントが同時に近づいた。中東を訪れた最初の患者が平沢(ピョンテク)聖母病院に移送された瞬間からサムスンソウル病院は揺れた。

サムスンソウル病院は李秉チョル(イ・ビョンチョル)創業者が1982年に私財で設立したサムスン生命公益財団が直轄で運営する。臥病中の父の代わりに新しく理事長を引き受けた李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は頭を下げて謝罪した。危急患者が全国から来る救急室が感染に脆弱なのが問題だった。病院を建て直す覚悟で全面刷新する必要がある。

厚い防護服を着て感染の恐怖に耐えながら、構成員が一致団結して患者を看護している。一部の野党議員は過去の歴史を掘り起こし、蔑みながらサムスンソウル病院の社会還元を持ち出す。公益財団は私財を対価なく出し、すでに社会還元したものだ。利益は一銭も得られず、不正が明らかになれば横領背任罪で刑務所行きだ。ひょっとして政府が献納を受けて直接運営するということなら堪えなければいけない。党論として決める前に診療を待つ患者に必ず尋ねてほしい。

サムスン電子をはじめとする系列会社の製品が国内外で好評を受け、グループ規模が大きく拡大した。大株主の資金動員能力を超過する成長が続き、経営権問題が台頭した。グループの根として系列会社の多くの株式を保有するサムスン物産と第一毛織の合併が代案として採択された。両社の取締役会が合併を決議してから1週間後、米国系ヘッジファンドのエリオットが7.12%のサムスン物産株を保有し、合併比率に異議を提起した。

海外ファンドの攻勢には2つの類型がある。ニューブリッジキャピタルやローンスターのように過半の株保有で経営権を確保し、一定期間経営してから売却する方式が伝統的だ。半分未満の少ない持ち株比率で事態を揺さぶるソブリン、タイガーファンド、カールアイカーン、エリオットの類型もある。これらは支配構造の改善または少数株主の保護を全面に出して短期差益を狙う。株主提案として社外重役の選任を推進し、経営権争いを浮き彫りにし、株価を高めてこっそりと売って離れるコースだ。