中国でも「サンドイッチ論」 緊張させるベトナム

  • 2015年11月9日

ベトナムが「世界の工場」中国を脅かしている。中国より安い人件費、若い労働力のため、ナイキ・マイクロソフト・サムスン電子などグローバル企業の主力生産基地に浮上しているからだ。

韓国と中国が抜けてスタートする環太平洋経済連携協定(TPP)にベトナムが参加し、こうした傾向は加速する見込みだ。中国政府からもベトナムの急浮上を警戒する声が出始めている。

産業通商資源部の関係者は8日、「北京で最近会った中国商務省の官僚が、中国製造業も技術力では韓国に遅れ、人件費などでは新興国より劣る“サンドイッチ”状況を心配していた」とし「下から浮上してくる新興国の中ではベトナムに最も脅威を感じるという話をした」と伝えた。

ベトナムにはナイキの世界最大生産工場をはじめ、サムスン電子の携帯電話工場、インテルの半導体工場がある。最近はマイクロソフトが中国の携帯電話工場を閉鎖し、ベトナムに設備を移した。

グローバル企業の生産工場が増え、ベトナムの輸出は世界貿易量減少の中でも増加している。今年1-10月のベトナムの輸出額は1345億400万ドルと、前年同期比8.4%増えた。2011年から2014年までベトナムの輸出増加率は年平均19.2%にのぼる。この勢いなら遠からず世界市場で「メード・イン・ベトナム」のシェアが中国産を超えるという見方も出ている。

先月交渉が妥結したTPPに基づき、米国・日本市場で関税引き下げの恩恵を得ようとする外国企業のベトナム進出はさらに活発になるというのが、専門家らの分析だ。KOTRA(大韓貿易振興投資公社)の関係者は「ベトナムは中国より人件費が平均70%ほど安く、若い労働力が豊富で魅力的」とし「ただ、TPP参加をきっかけに労働組合の結成が活発になり、賃金が上がる可能性はある」と述べた。