学問的研究対象になった「韓流」

  • 2015年11月4日

「韓国のガールズグループが日本のガールズグループよりも世界的に人気があるのはなぜか」。「PSY(サイ)の歌『江南(カンナム)スタイル』で江南はどんな意味なのか」。「韓国ドラマではなぜ常に姑が嫁よりも料理がうまいのだろうか」。

韓国文化が海外で大人気を呼んでいる「韓流」現象と韓国の大衆文化について世界各国で学問的な研究が行われているとウォールストリートジャーナル(WSJ)が3日報道した。

WSJは「ポーランドからアルゼンチンまでさまざまな国の学者がガールズグループ少女時代のプロモーションビデオを分析したり、韓国ボーイズバンドの公演チケットを買うために列をつくった『日本のおばさん部隊』をインタビューする」として韓流研究の動向を説明した。

WSJは、韓流が研究領域で照明を受け始めたのは2000年前後だと紹介した。以前まで韓国の大衆文化は日本など文化的に近い国だけで人気を呼んでいたが2000年代から変わったということだ。韓流は東南アジア、中東、中南米に伸びていき世界的現象になった。2012年に出てきたPSYの『江南スタイル』は韓国の音楽が世界で大衆的に注目される可能性を見せた。『江南スタイル』のプロモーションビデオは再生回数24億回を突破してYouTube(ユーチューブ)史上最多再生回数を記録した。

韓流人気が高まるほど研究も活発になった。WSJは『江南スタイル』が発表された年、高麗(コリョ)大学が韓流についての学問的研究を増進するとして世界韓流学会を設立し、現在までに20カ国28支部に研究基盤が広まったと伝えた。4日からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれる第3回世界韓流学会ワールドコングレスには約150人の学者が参加して韓流文化について討論する。

WSJによれば韓流研究の初期には抵抗が大きかった。今年初め『江南スタイル』の分析論文を発表したロンドン大学のキース・ハワード教授はWSJに「1999年欧州で開かれた韓国学協会の年次会議でK-POPバラード研究を発表する時さえも学問分野として適当でないテーマだという批判を聞いた」として「一部の聴衆がこれはちゃんとした研究分野ではないと面と向かって責めた」と回想した。

韓流研究をありがたくないという思いで眺める視線はまだある。韓流研究に関心が傾きながら韓国の儒教や伝統文化のような重いテーマが無視されているという理由からだ。ワシントン大学のクラーク・ソレンソン教授(韓国学)はWSJに「(韓流研究に)注目したくない」として「(韓流研究によって)かえって田舎の社会変化のような興味深いテー目に対する研究が減っている」と指摘した。

WSJは韓流の学問的価値論争で韓流学者が勝つ可能性があると展望した。一部の抵抗があるのは事実だが学界が学問的研究対象として韓流の価値に今まさに目を開き始めただけに、発展の可能性が大きいという理由からだ。