<韓日中首脳会談>上海にウォン・人民元取引市場…中国で韓国債権発行の道も開かれた

  • 2015年11月2日

崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官(前列右から)・尹相直(ユン・サンジク)産業通商資源部長官・徐紹史中国国家発展改革委員会主任・高虎城中国商務相が1日、青瓦台で「第3国市場協力進出」「韓中革新産業協力団地共同建設」など両国の経済協力に関する了解覚書(MOU)を結んだ後、握手している。

世界第3位の規模である中国債権市場で、人民元と表示された韓国債権を発行できる道が開かれた。中国内のウォン・人民元の直取引も可能になった。人民元の適格海外機関投資家(RQFII)投資限度は1200億中国元に50%増える。朴槿恵(パク・クネ)大統領と李克強中国総理は先月31日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で2国間会談を行いこのような内容に合意した。中国の金融および資本市場の入口の敷居が大幅に低くなる。

◆かんぬき外れた中国債権市場

今回の会談によって韓国政府は中国債権市場で、人民元で債権(外国為替平衡基金債権、外平債)を発行することにした。人民元の表示債権市場は中国政府の積極的な人民元の国際化推進に後押しされて急速に成長している。世界の人民元債権発行規模は2012年の1737億元から昨年は4283億元へと2年間で2倍以上に大きくなった。最近、中国政府は領域内の債権市場で海外金融機関の人民元債権発行を相次いで許容するなど債権市場を徐々に開放している。韓国は今までドル・ユーロ表示の外平債だけ発行していた。両国政府は共に関連規定を整備して早ければ今月中にも発行手続きに着手する計画だ。発行業務を代行する金融機関としてサムスン証券、中国交通銀行、HSBCなど6カ所をすでに選定した。

中国内のウォン・人民元の直取引市場を開設することにしたのは昨年7月の韓中首脳会談の後続措置だ。当時両国はウォン・人民元の直取引市場を作るために昨年12月、韓国で優先的に市場を開いた。中国の直取引市場開設は海外でウォンの取り引きが許される最初の事例だ。企画財政部の関係者は「中国でウォンの両替が容易になれば、貿易決済に占めるウォン決済の割合も高まる」としながら「企業の為替リスクの減少や両替手数料の削減などの効果も期待される」と話した。

韓国の人民元RQFII投資限度は現行の800億元から1200億元に増える。RQFIIは域外で確保した人民元を中国内の株式・債権市場に投資できる資格を持つ機関投資家をいう。今回の増額で韓国の投資限度は香港(2700億元)に続き世界で2番目となった。

企画財政部関係者は「人民元の国際化と中国の資本市場の開放などが今後、国際金融市場に大きな変化をもたらすものと予想される」として「今回の合意を通じて韓国が市場変化に先制的・戦略的に対応できる基盤を備えることになった」と評価した。

◆コメ・参鶏湯輸出の道開かれた

両国は中国主導で今年設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)を通じて韓国企業の海外進出を促進するなど韓国の「ユーラシア・イニシアチブ」と中国の「一帯一路」戦略を連係することで合意した。

韓国と中国がそれぞれ推進中の製造業政策「製造業革新3.0戦略」と「中国製組2025」を連係する内容も盛り込んだ。製造業政策を交流してデザイン分野の共同研究を推進することにした。製造用ロボット分野で協力体系を構築する案も含まれた。両国の認証基準を調整して関連事業も共同で進めるという計画だ。中国の製造用ロボット市場はここ6年間、年平均50%ずつ成長してきた。昨年の市場規模は27億1000万ドルに達する。

韓中間の輸出入米の検疫・検査協力の了解覚書(MOU)も締結した。韓国産のコメが中国市場に進出できる基盤が用意されたのだ。参鶏湯(サムゲタン)に対する衛生・検疫・検査条件に関するMOUも結んだ。参鶏湯の中国輸出のための足がかりを確保したという評価だ。