サムスン電子「7兆ウォン営業利益」回復…ディスプレイの善戦も大きく

  • 2015年10月30日

昨年急激に縮んだサムスンのディスプレイ事業が復活の信号弾を放った。7-9月期に9300億ウォン(約987億円)に達する営業利益を上げ、サムスン電子の1四半期の営業利益7兆ウォン達成に大きな役割を果たした。8000億ウォンに達する為替レート効果も大きかった。

サムスン電子は7-9月期に売り上げ51兆6800億ウォンと営業利益7兆3900億ウォンを記録したと29日発表した。売り上げと営業利益は4-6月期よりもそれぞれ8.9%、82%増加した。営業利益は7日に公示した暫定営業利益(7兆3000億ウォン)よりも1000億ウォン近く増えた。サムスン電子が営業利益7兆ウォン台を回復したのは5四半期ぶりだ。

サムスン電子の営業利益が市場予想よりもはるかに大きかった理由は、ディスプレイ事業の「サプライズ善戦」にあった。4-6月期の営業利益5400億ウォンと比較すると72.2%増となった。おかげでディスプレイと半導体部門を合算して算出する部品(DS)部門の7-9月期営業利益は、歴代最高の4兆6500億ウォンを達成した。サムスンのディスプレイ事業は2013年の4-6月期、7-9月期までは1四半期あたり1兆ウォン前後の営業利益を出していたところ、その年の10-12月期から実績が悪化した。昨年1-3月期には800億ウォンの営業赤字も出した。

ディスプレイ事業の善戦はスマートフォン用の有機発光ダイオード(OLED)パネルの販売が4-6月期よりも20~30%増えたことが原因だ。おかげで稼動率も90%を超えた。サムスン電子のイ・ミョンジンIR担当専務はこの日のカンファレンスコールで「来年にはOLED外部取引先の販売割合を30%以上拡大するつもり」と話した。

半導体事業は史上最高の3兆6600億ウォンの営業利益を出し、スマートフォンに代わるサムスン電子の柱の役割を果たした。DRAMに20ナノ微細工程を導入して3次元NAND製品を量産し、市場で善戦した。システム半導体を生産するシステムLSI事業部が14ナノ先端工程を前面に出してモバイルアプリケーションプロセッサ(AP)の受注を増やした。

スマートフォン事業を担当するIT・モバイル(IM)部門は2兆4000億ウォンの営業利益を出すのにとどまった。例年よりも早くギャラクシーノートシリーズを出したが、プレミアムスマートフォン市場が停滞したため大きな収益は出せなかったという。冷蔵庫・洗濯機などの生活家電とテレビを合わせた消費者家電(CE)部門は3600億ウォンの営業利益で市場予想よりも高い実績を出した。特にテレビはUHD(超高画質)、60インチ以上の大型などプレミアム製品の販売が増えた。

サムスン電子関係者は「スマートフォンを除く残りの事業がすべて期待以上の実績をおさめた上に、為替レートの効果が増して実績が改善された」と話した。だが10-12月期には7-9月期ほどの為替レート効果が期待しにくい見通しのため実績上昇の勢いが持続するかは不透明だ。