韓銀総裁「構造改革でG2リスク突破しなければ」

  • 2015年10月29日

李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行総裁は28日、米国の金利引き上げの動きや中国経済鈍化など「主要2カ国(G2)リスク」を韓国経済が直面した代表的な不確実性に挙げた。27日(現地時間)に始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)の10月の定例会議で金利を上げるかが焦眉の関心事だ。中国経済もやはり軟着陸の可能性が提起されながら韓国経済の緊張が高まった。李総裁は構造改革によって潜在成長率を高めることが何よりも重要だと強調した。

◆FOMC見守るべき

李総裁はこの日韓銀本館で開かれた経済分野の専門家たちとの経済動向懇談会で「今後の世界経済のキーワードは不確実性」としながら米国の金利引き上げの動きや中国経済成長の鈍化などいわゆる「G2リスク」を指定した。

李総裁は「G2リスクは米国が通貨政策を正常化する過程で、中国は成長モデルを切り替える過程で発生する避けられない現象で構造的な流れなので、これに徹底的に準備することが必要だ」と話した。ただちに米国通貨政策決定機構であるFOMCの10月定例会議がカギだ。彼は「少し前まで確実と思われていた年内の米国の金利引き上げが、経済指標が交錯しながら12月になるのか来年に持ち越すのか非常に不確かな状況」としながら会議結果を注意深く見守ると話した。

◆中軟着陸の可能性は低い模様

李総裁は「先週、韓銀が主催した国際カンファレンスに数人の海外者が参加して『米国の金利引き上げの余波は韓国にとっては大きくない』と話した」と伝えた。彼らは韓国の経常収支黒字、相当な外貨保有額など外国為替の健全性と基礎経済条件が良好な点を根拠に上げたといった。

それでも備えをしなくても良いという意味ではない。李総裁は「韓国の政策当局がさまざまな可能性を残しておきながら緊張感を持って見守っている」と話した。最近為替レートが各国の通貨政策によって急騰落するなど新興国の金融市場の変動性が大きくなった。

李総裁は「中国経済が鈍化しているが、中国政府が一定水準の成長を維持するために積極的に努力する点に照らしてみれば一部で憂慮する軟着陸の可能性は低いと判断している」と分析した。

◆成長産業発掘してこそ

李総裁は今一度、構造改革論を取り上げた。彼は「構造改革を通じて潜在成長率を高め、未来成長産業を発掘して行くことが何よりも重要な課題ではないかと思う」と話した。中国経済の軟着陸の有無に関係なく、中国経済への依存度が高い韓国経済は新しい戦略を立てなければならないという点からだ。

この日会議に参加した経済専門家たちもやはり対中国輸出の構造転換が必要だということで意見を共にした。中国経済の成長戦略転換と輸入構造の変化が相当期間、韓国の対中国輸出に対する下方圧力として作用すると見通した。米国の金利引き上げが金融市場に否定的影響を及ぼしかねないため不良企業の整理などを通して金融市場の健全性を強化しなければならないという指摘も出た。