【コラム】韓国、米国側か中国側か

  • 2015年10月26日

最近の朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪米成果の一つとして、「韓国が中国側に過度に傾いた」という米国の憂慮を払拭したという点が挙げられる。一方では「米国が『中国の反則に韓国も一緒に声を高めるべきだ』と主張し、我々の外交がさらに難しくなった」という声もある。

しかし米国と中国のうち二者択一をしろというようなフレームは正しくもないうえ、両国間に挟まれた韓国外交の立場を狭めるだけだ。韓国は冷戦時代、やむをえず北朝鮮と対立し、自由陣営の盟主の米国側に立った。ベトナム派兵、イラク派兵も米国の要求が大きく作用した。

ロシアとは修交25年だが、プーチン大統領から戦勝節招待を受けたにもかかわらず出席しなかった。9月の中国戦勝節70周年記念式には出席したが、中国側に傾いたという米国の疑いを払拭しようと朴大統領がペンタゴンで米軍儀仗隊を閲兵した。

韓国のように地政学的に強大国に囲まれた国はどちらか一方に偏った外交をすれば、列強間の紛争地域になりかねない。旧韓末、韓国の朝廷は清側に立つか、ロシア側に立つか、日本側に立つか右往左往し、韓半島(朝鮮半島)で日清戦争と日露戦争まで起きた。そして結局、日本の植民地となった。韓国戦争(朝鮮戦争)も南北がそれぞれどちらか一方に傾いた結果だと見る。

一方、第2次世界大戦後、オーストリアは米国とフランス、英国、旧ソ連によって分割占領され、単一政府樹立後は永世中立国を宣言し、周辺国と均衡外交を通じて賢く分裂を克服した。我々も統一すればオーストリアの事例を参考にするべきだろう。

現在の韓米同盟を軽視するということではない。米国もかつては日本と妥協して韓国の日本植民地化を黙認し、わが民族の恨みを買った。半面、韓国と敵国として戦った中国は現在、韓国の良き隣国となっている。このように国と国の関係は永遠の友も永遠の敵もない。

冷戦はかなり以前に終わった。北東アジアには新しい秩序が形成されている。今はもう我々側かどうかより、韓半島の平和と繁栄に役立つかどうかを基準に外交の方向を定めなければいけない。これが脱冷戦時代を賢明に解決できる外交戦略だ。

金星坤(キム・ソンゴン)新政治民主連合国会議員