【コラム】政治が育てる韓国産業の病気(1)

  • 2015年10月15日

就職活動の学生はもちろん非正規職労働者、中小企業、自営業者も関係なく最も難しい時を送っている。彼らの要求は終わりなく増えており、政府・政界はこれについて即時支援や規制導入で反応している。このような短期的対応が将来の共同体と個人の長期的生存能力にどんな影響を及ぼすのか、社会の品性と人間関係はどうやって形成されるのか今、悩まざるをえない。

韓国は数多くの政策的支援と規制が絡み合った国だ。中小企業・路地商圏・同伴成長などへの政界の関心が格別で、したがって弱者ならば誰でもひっかかるように数多くの支援や規制が絡み合っている。中小企業の政策金融の比重はドイツ0.99%、米国0.45%、英国0.33%に比べ韓国は7.33%だ。こうした政府支援は果たして産業現場でどれほど中小企業の競争力に寄与するというのか。

『1人製造』の著者ユ・ジェヒョン氏はこのように話す。「創業支援、投資保育支援、グローバル事業拡大支援、再創業支援、投資・融資連係支援、新技術開発支援、先導技術支援など無数の資金が中小企業を誘惑する。担保がなくてもかまわず返す必要もなく、成功しても成功報酬さえ支払えば良いという開発支援事業資金もある。しかし決して安くないお金だ。なぜか。一度裏金の味をしめると、このようなお金だけを求め回ることになる。苦心して製品を生産して、何とかして売って金を儲けるよりも裏金をもらうほうがはるかに容易で気楽だ。これに慣れてしまえばある瞬間から正しくつくられた製品が出てこないで、顧客よりも支援資金だけを眺めるようになる。人材が少ない企業であるほど本業はできず支援事業にほとんど100%しがみつかなければならない。多くの支援課題が政策的または政治的に決定されるため市場で必要な技術と乖離する恐れがある」。

ユ氏は自分単独で企業を6年間運営し、しその経験を零細創業希望者に伝えようと本を書いたという。彼は外国系ベンチャーキャピタルで仕事をして創業したが2009年、倒産の危機に直面して大きな借金を抱えることになり社員は1人2人とみな離れた。その後、無線周波数の部品企業を単独で運営して現在借金を全て返して家庭も持てるようになったという。ある特定の人の「1人企業」の経験を中小企業全般に一般化することはできない。しかし多くの人々が韓国産業にこのような問題があることに共感するだろう。