東京ドームよりも高いMLB級「高尺ドーム」…交通難解決に成否かかる

  • 2015年9月16日

15日午後、ソウル高尺洞(コチョクトン)の高尺スカイドーム。廊下を通り過ぎて野球場へ向かうゲートに入ると、緑色の人工芝が敷かれたグラウンドが目に飛び込んできた。グラウンドから屋根までの高さは日本の東京ドームよりも5メートル高い67.59メートル。ドームの天井照明をつけると、屋根から入る自然採光と一緒に野球場内が所々明るく見えた。捕手席からわずか14メートル離れた観覧席に座ると、グラウンドで飛び回る選手たちの息づかいまで聞こえるほどだった。

国内初のドーム野球場である高尺スカイドームが7年間の工事を終えて15日、メディアデー行事で初公開された。高尺橋付近に建てられた高尺スカイドームは地下2階~地上4階、延べ面積8万3476平方メートル規模で、屋根が完全に覆われる。呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長時代のる2009年2月に着工し、1948億ウォン(約198億円)の事業費をかけて7年で完工した。

野球場は米国スポーツ競技場設計専門会社のコンサルティングを経てメジャーリーグ水準の施設を備えた。規模は国際公認規格(1・3塁左右区間99メートル、中央区間122メートル、フェンス高さ4メートル)で建設された。国内野球場の中ではソウルの蚕室(チャムシル)球場に続き2番目に大きい規模だ。

ドーム球場専用の人工芝とメジャーリーグ専用の土を敷き、フェンスにはメジャーリーグ規定である7センチを上回る厚さ15センチの保護パッドをかぶせた。4階まで続く観覧席には計1万8102人が座ることができる。捕手席から14メートル離れた革の椅子に座って試合を楽しめるダイヤモンド席、観覧席と分離して別空間で試合を見ることができるスカイボックスなどプレミアムシートもつくった。屋根には騒音を遮断しつつ日光が入ってくる透明遮音膜を設置した。透明屋根のおかげで昼間は照明をつけなくても良いほど明るい。夏は26~28度、冬は18~20度の温度が維持される。イ・ゾンリュルMBCメジャーリーグ解説委員は「どの席に座っても試合を観戦するのに不便でない」として「メジャーリーグ級の競技場としても遜色がない」と話した。

高尺スカイドームは野球の試合がないオフシーズンにはコンサートなど文化行事の場所として活用する予定だ。このため最高水準の音響設備を備えたというのがソウル市の説明だ。文化行事の時には2万5000人まで受け入れることができる。近隣住民が利用できるプールやジム、サッカー場、バスケットボール場などもドーム野球場の内外部に入った。

障害物は交通難だ。高尺ドームは、常に渋滞している区間として屈指の京仁(キョンイン)路と西部幹線道路が交差する地点にある。野球の試合や行事が開かれる時にこの地域の交通大渋滞は避けられないという懸念が出てくる。駐車場の規模も蚕室野球場(約1250車分)の3分の1程度に過ぎない。この日のメディア行事に参加した市の関係者・報道機関の車両だけでも地下駐車場1階が飽和状態だった。ソウル市は「野球の試合が行われる時は公共交通を利用してほしい」と要請した。

この日高尺スカイドームでは野球の女子国家代表チームとソウル大学野球部の初めての親善試合が開かれた。ソウル大野球部が8-4で勝った。野球女子代表チームは教師、皮膚管理士、栄養士ら平日は仕事をして週末に野球を楽しむ純粋なアマチュア野球チームだ。ソウル大学野球部もやはり学業を併行させながら野球を楽しむ大学生選手で構成され、300試合近い戦績のうち勝利は2004年におさめた1勝だけだ。