「韓国企業が四面楚歌」…S&P「平均信用格付け、『投機的』直前水準に墜落」

  • 2015年9月11日

韓国企業の平均信用格付けが、「投機的格付け」直前まで真っ逆さまに落ちている。中国企業は成長し、日本もいち早く回復しているのに韓国だけ売り上げと利益がいずれも減少している中でのことだ。競争力をすっかり失ったのに銀行など金融機関の支援で延命している「ゾンビ企業」の構造調整が急務だという診断が出てきている。

国際信用格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は10日、国際金融センターがソウル明洞(ミョンドン)の銀行会館で開いた「2015S&P招待セミナー」に出席し、2009年に「BBB+」(投資格付け10段階中の8番目)だった韓国企業の信用格付け平均値(credit quality)が先月末に「BBB-」(10番目)に近い水準まで下落したと発表した。グローバル信用格付けがある38社の大企業を評価した結果だ。5年間で投機的格付け(BB+以下)の入り口まで2段階も下がったのだ。クォン・ジェミンS&Pアジア太平洋地域企業部門信用格付け総括専務は「主な企業の売り上げが減っている現象を深刻に見守っている」として「これまで懸念していた中国リスクが現実化する中、生産性向上のための労働生産性の改善は足踏み状態なので、韓国企業が四面楚歌の危機に陥っている」と評価した。

S&Pによれば国内資産総額の上位150社の企業の売り上げは、昨年から減少傾向に転じた。

営業利益率(中間値)は2010年の7.4%から昨年は3.9%に落ちた。日本・中国の企業の売り上げが増え続けて6%前後の営業利益率を上げていることと比較すると、競争力がかなり弱くなったという評価だ。

韓国企業の負債もいち早く増えている。資産総額上位150社の企業(サムスン電子と現代自動車を除く)の純借入金は昨年末現在で356兆ウォンに増えた。2010年(249兆ウォン)に比べ43%も急増した規模だ。営業実績の悪化で足りない資金を借金で充て続けた結果だ。純借入金は全体借入金から現金性資産を引いた数値で、実質的な財務負担を示す。

S&Pは国内企業の体力弱体化を反映して現在の格付け対象企業の3分の1に「否定的」格付け展望(outlook)を付与している。公企業を除く23社の民間企業のうちKT(A-、否定的)、SKイノベーション(BBB、否定的)、エスオイル(BBB、否定的)、GSカルテックス(BBB-、否定的)など7社が中期的に降格の危機を迎えている。「肯定的(positive)」格付けを受けている企業(3社)の2倍を上回る。

最近サムスン電子と現代自動車がグローバル市場で苦戦しているのも韓国企業が処した危機状況を象徴的に見せているとS&Pは伝えた。価格競争力を備えた中国や高級イメージで武装した先進国企業の間で「サンドイッチ(nut cracking)」の境遇に置かれているという評価だ。

グローバル構造調整コンサルティング会社であるアリックスパートナーズもこの日、記者懇談会を開いて「韓国の大企業が困難に陥りながら高リスク群企業が増えている」と診断した。アリックスパートナーズのチョ・ギヨン副社長は「2012年と2013年は危機が建設と海運など一部業種だけであらわれていたが、最近では全産業に広がっている」として「企業が自ら収益性の改善と事業再編に出なければ、今の危機を克服するのは難しいだろう」と警告した。