急激に大きくなった為替レート変動幅・・・意欲失くす韓国輸出企業

  • 2015年9月4日

ウォン・ドル為替レートの変動性が大きくなっている。一日で10ウォンほど上下する日も少なくない。韓国内の輸出入企業はジェットコースターのように動くウォン・ドル為替レートのために常にドルの売り買い時期を逃していると哀訴している。

ソウル外国為替市場で今年8月の1カ月間に取り引きされたウォン・ドル為替レートの日中変動幅(取引場で高価から低価格を引いた数値)は一日平均8.60ウォンに達した。日間変動幅(当日の終値から前日の終値を引いた数値)は6.50ウォンと集計された。日中変動幅は欧州財政危機が真っ最中だった2011年10月以降3年10カ月ぶりの最大値だ。

ウォン・ドル為替レートの変動性が大きくなったのは先月、中国の突然の人民元の切り下げと米国の金利引き上げの可能性のために国際金融市場の不確実性が大きくなったためという分析だ。ウォン・ドル為替レートが取引場で10ウォン近く急騰落する取引日も続出している。先月26日には外国人の株式の純売り越しの影響で1ドル=1194.30ウォンまで上がって中国の景気浮揚策にともなうアジア株式市場の反騰でリスク資産回避の心理が緩和され1ドル=1185ウォンまで進んだ。

ドル需要が多い輸出入企業は右往左往する為替レートに神経をとがらせた。ドルの変動性が大きく、輸出代金として受けとったドルを売ったり代金決済のためにドルを買ったりしなければならない時期を決めるのが難しくなったためだ。都市銀行のある外国為替トレーダーは「企業がウォン・ドルの取り引きを積極的にできずにいる」として「必ず取り引きをしなければならない企業は1170ウォン台でドルを買い、1200ウォン近くまでウォン安になればドルを売るという単純な戦略で対応している」と説明した。

変動性が大きくなるとリスク管理レベルで一定期間後にドルを定めた価格で買ったり売ったりできる先物取引も増加している。韓国取引所によれば今年4月、一日平均18万1281契約(取り引き額1兆9734億ウォン)が取り引きされた米国ドル先物は先月23万7306契約(取り引き額2兆8014億ウォン)に急増した。

専門家たちは右往左往する為替レート動きが当分続くと予想した。先物会社の外国為替市場担当者は「米国の金利引き上げ期待の強化と主要国の為替レート切り下げ競争の再点火の可能性などを総合してみると、外国為替市場の変動性が拡大する可能性が高い」と分析した。

外国為替当局が市場の安定化を誘導しなければならないという意見も出てくる。韓国銀行が去る1日公開した8月金融通貨委員会議事録を見ればある金融統制委員は「持続的にウォン為替レートの変動性を縮小するための努力を強化しなければならない」と話した。ほかの金融統制委員も「外国為替市場の変動性が拡大する可能性が大きいので、市場安定化のための効率的な政策手段を適時に稼動しなければならないだろう」と指摘した。