「MERS恐怖は終わり」…外国人観光客が戻ってきた=韓国

  • 2015年7月22日

パク・ワンス仁川(インチョン)国際空港公社社長(写真右)は21日、日本の主要5地域の旅行会社代表団らを招いて韓国旅行の安全性を強調した。

中東呼吸器症候群(MERS)事態が終息を迎えつつある中、観光・航空・医療・流通業界が再び活気を取り戻している。韓国を訪れる外国人旅行客数は例年水準を回復した。航空会社は縮小した海外路線を正常化させている。デパートや大型スーパーの売り上げも増加傾向に戻った。病院や空港などは再び人々で混み合っている。保健福祉部中央MERS管理対策本部は16日連続でMERSの追加確診者が出ておらず最後の確診者である186人目の患者が21日に退院したと発表した。MERSによる隔離者も治療中の患者13人を含め18人に減った。

◆活気取り戻した航空・観光業界

MERS事態で直接的な被害を受けたのは航空と観光業界だ。外国人観光客の韓国訪問が急に途切れたからだ。先月訪韓した外国人観光客は75万925人で昨年同期に比べ41%減少した。最近では変わった。中国や日本などの旅行客が再び韓国を訪れて例年水準をほぼ回復した。ハナツアーとモドゥツアーの8月の予約人数(訪韓外国人基準)は一日平均500人余りで前年と似たような水準だ。

航空業界も縮小運航させていた路線を正常化し始めた。アシアナ航空は来月1日から日本・中国(香港除く)路線を正常運航する。縮小運航していた仁川(インチョン)~小松路線を19日に正常化した大韓航空も8月を基点に中国・日本路線の運航便数を段階的に増やす計画だ。中国の大手オンライン旅行会社のシートリップ(Ctrip)関係者は現地メディアとのインタビューで「MERS事態後に韓国旅行の価格が20~40%ほど下がった」として「ホテル価格の優待、ビザ手数料の特典、免税店販促など多様な要素が総合的に作用して夏の韓国旅行に再び活気が戻っている」と伝えた。

デパートの売り上げも正常さを取り戻した。ロッテ百貨店、現代デパート、新世界デパートなどが先月末から2~3週間行ったデパート夏の定期セールの売り上げは前年同期よりも2%前後増えたと集計された。ホン・チョンピョ新世界デパート営業戦略チーム常務は「昨夏のセールの売り上げ増加率よりは低いが、MERS事態の衝撃からは完全に抜け出したものとみられる」と話した。

大型スーパーの売り上げも反騰した。イーマートやホームプラス、ロッテマートなど大手スーパー3社の7月の売り上げは前年同期より5%ほど増加した。先月の売り上げは5%以上減っていた。

◆大型病院の運営も完全正常化

病院も再び患者で混み合っている。ソウル・京畿(キョンギ)地域の500床以上の大学病院10カ所を調査した結果、今週に入ってから平均診療率が70~80%まで回復した。MERS恐怖がピークだった先月中旬には患者が50%以上急減し、診療・手術の予約キャンセル率も70%に迫っていた。

特にソウル牙山(アサン)病院、ソウル大学病院、ソウル聖母病院、セブランス病院など大規模な病院の外来患者数はMERS以前の状態を回復した。C大学病院の健康診断センター長は「MERSの時は健康診断の予約はもちろん相談さえなかった」として「今は幸い下半期の健康診断の予約でいっぱいの状態」と伝えた。

病院協会によればこの日現在でMERS感染の有無を確認するための体温検査・熱感知カメラなどを運営している病院は、国立中央医療院やサムスンソウル病院など全国で10カ所程度に減った。