危機の対中国輸出…今年は自動車44%減・携帯電話11%減=韓国

  • 2015年8月10日

韓国の最大輸出国である中国への輸出が減少している。自動車や携帯電話など主力品目の輸出が急減し、懸念の声が高まっている。

産業通商資源部と韓国貿易協会によると、韓国の対中国輸出は今年に入って先月20日まで2.4%減った。昨年0.4%減少したのに続き、2年連続で減少している。減少幅は拡大している。

中国は韓国の最大輸出国だ。輸出全体で中国が占める割合は25.4%にのぼる。対米国輸出比率(12.3%)の倍にのぼる。このため対中国輸出が国内の経済成長に及ぼす影響は大きい。対中国輸出は韓国がグローバル金融危機を克服するうえで大きく寄与した。2010年と2011年の対中国輸出増加率は34.8%と14.8%にのぼった。同じ期間、実質国内総生産(GDP)増加率はそれぞれ6.5%と3.7%と、2009年(0.7%)のショックから抜け出すのに決定的に寄与した。

韓国銀行(韓銀)の関係者は「韓国は輸出依存型の経済構造であるうえ、中国が輸出市場の4分の1を占めているため、韓国経済に及ぼす中国の影響は他のどの国よりも大きい」と述べた。

最近になって状況は急変した。半導体とコンピューターを除いたほとんどの品目の輸出が急減している。今年1-6月の自動車輸出は44%も減少した。携帯電話など無線通信機器も11.9%減った。石油製品(-31.1%)、石油化学製品(-18.1%)、鉄鋼(-15.0%)、繊維(-14.3%)などの減少幅も大きかった。

7月に入ってもこうした状況は変わらなかった。7月1-20日の自動車輸出は前年同期比で65.5%も減少した。石油製品(-42.3%)、繊維類(-19.0%)、鉄鋼(-24.0%)、無線通信機器(-24.2%)などの輸出減少幅も2けたとなった。全体の対中国輸出も前年同期比で5.6%減少した。ただ、半導体とコンピューターは今年1月-7月20日、それぞれ17.8%増、20.8%増となった。

貿易協会は景気不振に苦しむ中国が輸入を減らし、自国産部品の使用を増やしているうえ、中国の消費者も安価な自国産製品の購買に視線を向け、韓国の輸出が急速に減少していると分析した。

イ・ボンゴル貿易協会戦略市場研究室研究委員は「2013年以前までは、ある分野が良くなければ他の分野が善戦し、全体的に高い輸出増加率となった」とし「しかし最近は半導体を除いたほとんどの品目で中国輸出が揺れている」と分析した。

貿易協会は、対中国輸出を増加に転換させるにはプレミアム製品を強化し、中低価格市場を攻略する一方、中国の消費者が自国産を好まない生活消費財分野の輸出を拡大するなどの努力が必要だという見方を示した。