<韓国製造業4-6月期実績ショック>ウォン高に苦しみ、中国に押され(2)

  • 2015年8月3日

◆鉄鋼=中国などに劣勢で売上減少

ポスコは4-6月期の営業利益が前年同期比で18.2%減少した。ポスコ自体は営業利益が小幅改善したが、子会社の実績不振が足かせとなった。権五俊(クォン・オジュン)ポスコ会長が子会社統廃合など構造改革を促しているが、子会社の大宇インターナショナルのミャンマーガス田売却推進が不発に終わるなど厳しい状況だ。構造改革中の東国製鋼と東部製鉄が近く発表する実績も期待できない。

現代製鉄とセアベスチールはそれぞれ現代ハイスコとポスコ特殊鋼をM&A(企業の合併・買収)したシナジー効果が生じた。現代製鉄とセアベスチールの営業利益はそれぞれ14.71%増、53.5%増となった。

◆造船=中国の攻勢で最悪の4-6月期

造船会社は最悪の4-6月期の実績を出した。中国造船会社の低価格攻勢と景気低迷で商船の受注が難しくなり、海洋プラントに集中したのが裏目に出た。

経験が少ない海洋プラント建造過程で予想外の費用が発生し、損失幅が膨らんだ。海洋プラントを完成し、最終的な引き渡しまで損失を算定しないが、今回、一度に反映したことで衝撃が大きかった。

大宇造船海洋が3兆ウォン台、サムスン重工業が1兆5000億ウォン台の営業損失を発表した。昨年、損失をあらかじめ反映した現代重工業の赤字規模は1710億ウォンだった。

◆石油化学=コスト削減で利益増加

LG化学の4-6月期の営業利益は5634億ウォンと、前年同期比で56.7%増加した。ロッテケミカルは営業利益が658.5%増加した。グローバル石油企業の定期補修が相次いで供給が減り、昨年末に安く購買した原材料を投入したのが増益の背景だ。

SKイノベーションとエスオイルは4-6月期、営業利益が黒字に転じた。在庫資産の減少と精製マージン増加が実績改善につながった。暁星は繊維事業で世界1位製品スパンデックスの販売好調が目を引いた。