韓経:カーボンニュートラルに揺れ動く原材料市場…韓国企業も超緊張(1)

  • 2021年8月26日

国際原材料市場がカーボンニュートラル(炭素中立)に向けた世界的な産業構造改編の余波で揺れ動いている。中国が炭素排出量縮小に向け鉄鋼減産に出て国際鉄鉱石価格はこの1カ月でほぼ半分になった。電気自動車用バッテリーの原料であるリチウムやニッケルなど非鉄金属価格は急騰傾向を見せている。炭素排出量が少ない電気炉の稼動が増え鉄スクラップ価格も1年間で2倍以上高騰した。

産業通商資源部が25日に明らかにしたところによると、中国青島港基準の鉄鉱石現物価格は24日に1トン当たり146.13ドルを記録した。先月まで220ドル台を維持していたが、1カ月で40%下落し130~140ドル台で横歩き中だ。韓国の鉄スクラップ流通価格はブリキ基準で8月現在1トン当たり60万ウォンだ。年初より60%、1年前より130%上昇した。

鉄鉱石と鉄スクラップ価格が別に動くデカップリング(脱同調化)は鉄鋼業界では極めて異例な現象だ。世界の鉄鋼生産の50%を占める中国が炭素排出縮小に向け粗鋼生産量は減らして電炉の割合を拡大したのが決定的理由だ。電気自動車用バッテリーの核心素材であるリチウムやニッケルなど非鉄金属の価格は急上昇だ。正極材の原料である炭酸リチウム価格は25日に1キログラム当たり102元で、1カ月で27.5%急騰した。

韓国企業も厳しい状況になった。鉄鋼をはじめと化学や電子など主力製造業企業の大部分が原材料を輸入して中間財と完成品を生産するためだ。

鉄鋼業界関係者は「最近の原材料価格急騰落は産業構造再編にともなうニューノーマルへと進む過程で生じたもの。核心原材料確保の重要性がさらに大きくなっている」と話した。

◇鉄スクラップ価格高騰するのに鉄鉱石は急落…「脱炭素」が原材料価格揺るがす

カーボンニュートラル実現を目標にした各国政府と企業の動きが原材料市場を揺るがしている。中国など主要鉄鋼生産国が炭素排出量縮小に向け鉄鉱石の代わりに鉄スクラップの活用比率を高め、鉄鉱石価格が急落し鉄スクラップ価格が急騰している。電気自動車、再生可能エネルギーなど親環境需要の増加は、リチウム、ニッケル、アルミニウムなど非鉄金属の価格上昇につながっている。最近原材料価格が揺れ動いているのは一時的な現象ではなく、カーボンニュートラルが呼び起こした産業再編から始まった構造的変化だというのが業界の見方だ。

◇鉄鉱石と鉄スクラップが異例のデカップリング

最近の原材料市場の変動は鉄鋼産業に触発されていると分析される。鉄鋼生産の原料である鉄鉱石と鉄スクラップ価格が別に動くデカップリングという異例の現象まで現れている。1カ月前まで1トン当たり220~230ドル水準だった鉄鉱石価格は最近130~140ドル台に落ち過去最大の短期下げ幅を見せた。これに対し鉄スクラップ価格は1トン当たり60万ウォン台を超え、1年前と比べ2倍以上に上昇した。