韓経:「『半分接種』未曽有の事態をもたらすかも」…ワクチン配分で無理な方法が論議に=韓国

  • 2021年8月26日

ソウル松坡区(ソンパグ)保健所選別診療所で25日、市民が新型コロナ検査を受けるために待っている。前日、新規感染者は昨年新型コロナ大流行以降2番目に多い2155人となった。キム・ビョンオン記者

防疫当局が「秋夕(チュソク、中秋)連休(9月19~22日)前に1回目の接種率70%(3600万人)達成」の目標を合わせるために新型コロナのモデルナ製ワクチン確保物量を無理に1回目の接種に配分したことが分かった。2回目の接種物量がどれぐらい提供されるか分からない状況で、9月初めまで国内に入るモデルナ製ワクチンのほとんどを1回目の接種に使うことにした。モデルナ製は交差接種が可能なワクチンがないため、9月末まで2回目の接種物量を確保することができない場合、数百万人が適時にワクチンを打つことができない未曽有の事態が起こり得るという懸念の声があがる。

新型コロナ予防接種対応推進団のホン・ジョンイク予防接種管理チーム長は25日、記者説明会で「9月初めまで入るモデルナ製ワクチン701万回分をほとんど1回目の接種に使うが、2回目の接種時期にワクチンが確保できなければ、どのように対処する計画なのか」との質問に「そのような状況が起きれば、その時考える」と答えた。ホン・チーム長は「検収と配送などで2週間程度がかかるため、10月に使う物量(2回目の接種)は9月末まで入らなければならない」とし、「モデルナ製ワクチンの9月導入物量はまだ日程が決まっていないが、(生産支障がまた発生して)供給が遅れるというシナリオは持っていない」と説明した。

政府は23日到着したモデルナ製ワクチン101万7000回分と来週まで入る600万回分など、701万回分の中で一部を50代を対象にする2回目の接種に使い、残りを満18~49歳の1回目の接種に活用することにした。現在までモデルナ製ワクチンを打った50代は約176万人だ。彼らに2回目の接種をしても今回入る物量701万回分の中で525万回分は18~49歳の1回目の接種に使われる。防疫当局は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が明らかにした「秋夕前に全体国民の70%に対する1回目の接種を終える」という目標を合わせるために秋夕連休後、1回目の接種が決まった人を秋夕前に繰り上げて作業する。モデルナ製ワクチンはこれにも使われる。

医療界は「無責任な政策」と批判している。2回目の導入分が確定しないだけに、確保した物量の半分だけを1回目の接種に使い、残りは2回目用として備蓄しなければならないということだ。しかも、生産支障などにより納期を守ることができなかった前歴があるモデルナ製ワクチンということから、他のワクチンより保守的に運用する必要があると指摘する。

モデルナが再び生産支障で9月にワクチンを供給できない場合、9月初めに1回目に接種した人々は予防接種専門委員会が勧告した2回目の接種期限(1回目の接種後6週間以内)を超えることになる。

梨花(イファ)女子大学木洞(モクドン)病院呼吸器内科のチョン・ウンミ教授は「mRNAワクチンは1、2回を同じワクチンで打って接種間隔が最大6週間を超えてはならない」として「その時になって2回目の物量を確保できなければ、1回目の接種者らの予防率が大きく落ちてデルタ株に脆弱になる」と強調した。

防疫当局はこの日「秋夕前に70% 1回目の接種完了」が可能だと明らかにした。前日基準で1回目の接種者数は2670万人(接種率52.0%)であり、接種完了者は1288万人(25.1%)だ。「秋夕前に70%1回目の接種完了」目標を達成するためには、今後20日間1000万人にさらに接種する必要がある。「10月まで70%接種完了」の約束を守るには2カ月間2300万人に接種しなければならない。目標達成に向けた核心接種対象である18~49歳の接種は26日開始される。

現行の社会的距離の確保(首都圏第4段階、非首都圏第3段階)など防疫措置は秋夕連休まで続く可能性が大きい。政府は、新型コロナ流行状況が秋夕連休前まで大きく変わらないと見通している。中央防疫対策本部のチョン・トンリョン総括調整チーム長はこの日「9月末まで感染者数が緩やかな増加傾向を見せ、その後減少するものと予想している」と話した。