韓経:韓国、供給不安・物流まひ・需要不振のデルタ株発三重苦が始まった(2)

  • 2021年8月23日

◇デルタ発の供給大乱くるか

22日の関連業界によると、ベトナムなど東南アジア地域に生産工場を置いている韓国企業のサプライチェーンの各所に穴があいている。新型コロナウイルスにより都市全体を封鎖しながら稼動率を低くしたり工場の稼働を止めた企業が多いためだ。工場で労働者の宿泊を提供する方法で生産設備の稼動を続ける大企業も不安なのは同様だ。近隣の協力会社が部品と素材を適時に供給できなければ工場を稼動する意味がないためだ。

ある大企業関係者は「回せる時に最大限工場を運営しろというのが現在の指針。需要と物流などは考えるのも難しい」と話した。関連業界ではベトナムの主要生産法人が3~4週間単位だった在庫管理期間を5~6週間水準に増やしたとみている。

主要企業のまた別の悩みは物流だ。代表的なグローバルコンテナ船運賃指数である上海コンテナ船運賃指数(SCFI)は20日に4340.18で過去最高をまた更新した。今年に入ってからだけで51.2%急騰した。

中国浙江省の寧波舟山港のコンテナ埠頭で新型コロナウイルス感染者が発生し閉鎖された影響が大きかった。寧波舟山港は世界で3番目にコンテナ物流量が多い港だ。中国と東南アジアで生産した製品を米国と欧州に積み出すハブの役割を担っている。世界最大の港湾である上海港も新型コロナウイルス感染拡大の懸念に神経を尖らせている。

業界ではデルタ株拡散にともなうサプライチェーン崩壊と物流大乱で家電製品とスマートフォンの供給が来月から滞るのではないかとの観測が出ている。電子業界関係者は、「8月までは在庫で持ちこたえたが9月中旬からは製品ごとに需要と在庫の不一致現象が現れる恐れがある」と話した。

◇世界的に消費需要も鈍化の兆し

サプライチェーンと物流難はどうにか克服するとしても製品が期待ほど売れない可能性が高い。コロナ禍が長期化し、「ペントアップ消費」の効力を失っているというのが専門家らの分析だ。

消費需要鈍化はすでに4-6月期にサムスン電子とLGエレクトロニクスのスマートフォン・家電部門の業績でも現れている。サムスン電子IM(モバイル)部門の営業利益は1-3月期の4兆4000億ウォンから4-6月期には3兆2400億ウォンに減少した。LGエレクトロニクスHE(テレビ)部門も同じ期間に3953億ウォンから3335億ウォンに営業利益が減った。4-6月期がオフシーズンという点を考慮しても予想より営業利益減少幅が大きかったというのが関連業界の説明だ。

市場ではブラックフライデーなど年末のショッピングシーズンを狙った商品出荷が集中する7-9月期もこれといった反転は起きないとみている。IBK投資証券はLGエレクトロニクスで生活家電を担当するH&A事業部の7-9月期営業利益が昨年より18.4%減少すると予想した。KTB証券はサムスン電子関連リポートで「DP(ディスプレー)とIM、CE(消費者家電)はフラットな流れを継続するだろう」と予想した。

経済界の関係者は「サプライチェーン管理と物流コストが急増した中で売り上げまで減れば韓国企業の業績への打撃は相当なもの。デルタ株感染拡大にともなうサプライチェーン崩壊と物流支障に続き需要鈍化が同時に襲い企業も解決方法を求めるのが容易でない状況」と話した。