韓経:韓国素材・部品・装備分野の躍進…「世界一流商品」10件中6件獲得

  • 2021年8月19日

韓国半導体全行程装備会社PSKの研究員が露光工程に使われるPRストリップ装置の点検をしている。[写真 PSK]

韓国半導体前工程装備企業のPSKは2019年3次元(3D)NAND専用ニューハードマスク(NHM)感光液(PR)ストリップ装備を世界で初めて開発した。PRはウェハーに特定パターンを投影することができるように、ハードマスクの上に塗布する特殊物質だ。パターンを描き込む露光工程が終わればPRとハードマスクを除去しなければならない。回路の線幅が微細化されて除去作業も難度が高まった。PSKは30年間蓄積した技術力に基づいて除去作業に使われる装備を開発して独占供給している。このような成果を認められ、PSKは昨年韓国政府から世界一流商品に選ばれた。2011年PRストリップ装置で初めての世界一流商品に選ばれてから9年ぶりの成果だ。

◆選定製品、この20年で7倍増加

産業通商資源部と大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が2001年に導入した世界一流商品制度が今年で20周年を迎えた。韓国企業が開発した優秀製品のブランド認証を通じて韓国輸出を陰で支えているという評価だ。「素部装(素材・部品・装備)」など世界一流商品を保有した中堅・強小企業の輸出も急成長を遂げている。

世界一流商品は輸出製品の高級化・多角化のために2001年導入された。世界一流商品は「現在」と「次世代」の2つに分かれている。世界市場占有率5位以内か5%以上で、特定条件を満たせば「現在世界一流商品」に選ばれる。「次世代世界一流商品」は外部専門家の審議を通じて7年以内に世界一流商品に転換される可能性があるのかどうか評価を受けた後に選ばれる。毎年基準条件を満たさなければ資格を維持することはできない。

世界一流商品選定規模は毎年増えている。2016年739件から昨年874件に、17.0%増加した。制度導入初年度である2001年(120件)と比較すると7倍以上に増えた。「世界一流商品」に選ばれれば海外では政府の公式認証ブランドとして通用するというのが輸出業界の説明だ。金融、コンサルティング、マーケティングなど多様な支援も受けられる。KOTRAはバイヤー発掘から市場調査など積極的な支援をしている。

船舶バラスト水処理装置会社であるテクロスが代表的だ。船舶バラスト水は船舶の重心を維持するために船内に取り入れる海水だ。独歩的な海水電気分解処理技術を保有しているテクロスは、2015年「世界一流商品」に選ばれた。最近では海外でグリーン水素生産システム構築事業を行っている。KOTRAは中堅グローバル事業の一環としてテクロスの海外市場進出を全面的に支援している。

◆世界一流の中堅・中小企業急増

「世界一流商品」を保有する中堅・中小企業も毎年増加している。2001年制度導入初年度51社で全体の37%を占めた。2016~2020年の5年間、「世界一流商品」に指定された中小・中堅企業比重は平均78.9%で倍以上増えた。昨年全体874社のうち中小・中堅企業は697社で79.7%に迫った。

制度導入初期は「現在世界一流商品」は大企業に偏るだろうと見られていた。このような予想は外れた。2016~2020年の5年間、「現在世界一流商品」のうち中小・中堅企業の比重は平均70.2%に達する。世界市場占有率5位以内か5%以上である韓国企業10社中7社は中小・中堅企業が占めるということだ。特に昨年874件の商品のうち、素部装分野企業の製品は540件(61.8%)に達した。日本の経済報復が始まる直前の2018年(467件)に比べると73件増加した。

「世界チャンピオン」への挑戦に成功する中堅・中小企業も次々と登場している。今まで「次世代世界一流商品」に選ばれた1003社のうち「現在世界一流商品」に昇格した製品比重は31.6%(317社)に達する。昨年は汎宇(鉄鋼用錆止め剤)、サムヨンS&C(容量型 温・湿度センサー)、NanoEntek(残存白血球数自動計数システム)、DGI(ダイレクトテキスタイルプリンタ)などが「現在世界一流商品」に昇格することに成功した。

産業通商資源部とKOTRAは今月30日まで「2021年度世界一流商品」を新規募集する予定だ。KOTRAのユ・ジョンヨル社長は「世界一流商品育成制度は『国家代表輸出商品』に対する認証事業」としながら「グローバル市場の開拓に関心がある企業の多数の参加を望む」と話した。