北朝鮮経済「最悪は抜け出したが」…電力など産業インフラ崩壊し“限界”(1)

  • 2014年12月4日

北朝鮮の対外交易は中国に大きく依存している。先月25日、中国延辺の西市場で商人が北朝鮮産の魚介類や毛ガニなどを売っている。北朝鮮産農水産物はよいとの噂で中国産より高値で取引されている。(写真提供=韓国経済新聞社)

ベールに包まれた北朝鮮経済だが、最近状況が良くなっているという診断が相次いでる。毎年後退していた経済成長率は2011年にプラスに転じ、物価と為替レートも多少安定傾向にある。韓国開発研究院(KDI)は今年7月「北朝鮮経済が最悪の状況を抜け出し、転換点を迎えているようだ」との慎重な観測も出した。

だが、延辺・丹東など北朝鮮境界地域で会った人々は北朝鮮経済が持続的に好転していくかどうかについては概して懐疑的だった。不足しがちな電力やインフラ、根深い腐敗など、自ら解決することが難しい課題が山積しているという。

◆成長率「1%」vs「5%」

1980年代に工業基盤がぐらついた後、北朝鮮経済の決定的変数は食糧だった。2010年以降、北朝鮮内の穀物生産量が持続的に増えたことは農業部門だけでなく貧弱な製造業と市場活性化にも一役買った。

農作業に従事する働き手や時間が減り、相対的に他の部門に対する資源投入が増えたためだ。

これに、一生懸命仕事をするほど多くの持分を持っていくことができる「布廛(ポジョン)担当制」の施行も生産力を引き上げたと分析される。

韓国銀行によると、北朝鮮国内総生産(GDP)増加率は昨年1.1%で2012年(1.3%)よりは多少減った。しかし、2009年(-0.9%)・2010年(-0.5%)とマイナスが続いていた時期とは違った様相だ。

実際の成長率はこれよりもはるかに高いという診断もある。梨花(イファ)女子大北朝鮮学科の曺東昊(チョ・ドンホ)教授は「公式経済の他に市場経済が活発なのを勘案すれば、今年の成長率は5%を越えるだろう」と推定した。商売と菜園耕作、畜産など副業で主収入を上げる住民が多いが、韓銀の統計はこれらを含めることができないという指摘だ。