韓経:「韓流制作システム」の流出か、輸出か

  • 2021年8月11日

韓流を生み出したシステムとDNAを海外に移植する動きをめぐり、懸念の声もなくはない。「輸出」ではなく「流出」になりかねないという不安のためだ。

特にK-POPの様々なノウハウを丸ごと奪われるかもしれないという懸念が出ている。韓国の企画会社は、1990年代から様々な形のアイドルグループを育成し、数多くの試行錯誤を経た。K-POPはこれにより培ってきたノウハウを土台に成長した。企画会社は、米国、欧州など様々な地域の音楽を組み合わせて融合し、地域の特性とグローバル特性を併せ持つ音楽を誕生させた。このような成長基盤を丸ごと奪われれば、K-POPは大きな打撃を受けかねない。

最近、中国などで韓国文化を自国のものと主張するケースが増え、不安を育てている。中国では、韓国のバラエティ番組のフォーマットを購入せずに、そのまま模倣して放送することが頻繁に発生している。中国のゲームには、韓国の伝統衣装である韓服を着たキャラクターも、中国人かのように登場する。韓流のアイデンティティが曖昧になるという指摘も出ている。外国人だけで構成されたアイドルが外国語で歌を歌えば、海外ファンがこれをK-POPとして認識しにくい。このような現象が繰り返されれば、K-POPの固有性も消えかねない。

このような懸念に、専門家は既存の枠組みに閉じ込められるよりも拡張していくことが重要だと強調している。大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は「流出と見ること自体が過去の考え方」とし「グローバル時代だけに、どのように協業し、つなげるかを考えなければならない」と強調した。また、「K-POPのノウハウは、すでにほとんど公開されている」とし「しかし、外国での実際に韓国特有のシステムをそのまま踏襲し具現化することは容易ではない」と述べた。

韓国コンテンツ振興院のソン・ヨセフ責任研究員は、「すべての文化は時間と状況に応じて変わり、この変化を柔軟に受け入れることが生命力の維持に有利だ」とし「超長期目標になるだろうが、グローバル市場で韓流を基盤とする普遍的文化を形成することが重要だ」と述べた。