韓経:中国「AI覇権競争」で米国抜き初の1位

  • 2021年8月9日

中国がこの20年にわたり人工知能(AI)研究分野で独走した米国を初めて追い抜いた。論文引用数と研究人材などAI研究の量と質でいずれも米国に追いついたことがわかった。これに対し韓国は世界的なAI研究競争で大きく遅れている。

日本経済新聞は8日、米国スタンフォード大学の報告書を引用し、中国が昨年学術誌のAI論文引用実績で米国を初めて抜いたと報道した。中国のAI論文引用実績は全体の20.7%に達し、19.8%にとどまった米国を上回った。

中国がAI研究を始めたばかりの2000年に米国は世界のAI論文引用の40%を占めた。2017年までだけでも米国の論文引用シェアは30%で中国の15%の2倍だったが、わずか3年で状況をひっくり返した。英ケンブリッジ大学によると2012年以降に発表されたAI関連論文数も中国は24万件で、15万件にとどまった米国を圧倒した。

研究人材も中国がリードしている。AI関連で世界最高権威の国際学会であるニューリップスによると、2019年基準で世界のAI研究人材のうち中国出身者の割合は29%で、米国の20%を大きく上回った。欧州が18%、インドが8%、カナダが5%、英国が4%、イランとイスラエルが各3%などと続いた。

韓国は論文数と研究人材いずれも10位以内に入れなかった。日本も論文数が6位になっただけで研究人材ではランク入りできなかった。

AI開発に必須のデータ確保の面でも中国の優勢が目立っている。2030年に中国が保有するモノのインターネット(IoT)機器は80億台で、IoT全市場250億台の33%を占めると予想される。自動車とインフラ設備、ロボットなどに搭載されたIoT機器が産業活動で生成されたデータを収集してビッグデータを構築すれば中国はこの分野でも競争国を圧倒するだろうという見通しが出ている。

中国は2017年に「次世代AI発展計画」を立て、AI分野で世界最高になるという目標を掲げた。AI専門スタートアップであるアイフライテックが国際競技大会で14年連続優勝するなど世界最高水準の技術力を備えた企業も相次いで登場している。

AI市場の主導権を奪われまいとする米国も反撃を予告している。エリック・シュミット前グーグル最高経営責任者(CEO)が率いる米国AI国家安全保障委員会は3月、「現状では中国にAI主導権を奪われるほかない」として政府に具体的な対策準備を促した。