韓経:「デルタ株の流行国」から韓国への入国者急増…海外流入感染者11カ月間最多

  • 2021年6月28日

感染力が強い新型コロナの変異ウイルス「デルタ株」が全世界で蔓延し、海外で感染してから韓国に入ってきた感染者数も急増している。医療界では「このような状況で防疫を緩和すれば、ややもするとデルタ株による大流行が現実化する可能性がある」(マ・サンヒョク大韓ワクチン学会副会長)という懸念を示している。

27日、疾病管理庁によると、今月1週目(5月30日~6月5日)一日に10人台だった海外流入感染者は4週目(6月20~26日)に 40人台に急増した。29.1人だった直前の週間(6月13~19日)に比べると、一日平均12.5人が増えた。特に、25日海外流入感染者数は57人で、昨年7月24日(86人)後11カ月で最も多かった。海外流入感染者は空港の検疫や入国後隔離する時期に新型コロナの陽性判定を受けた者だ。

海外流入事例が増え、週末の間全体一日感染者数は600人台となった。一般的に休日には検査件数が減り、感染者数も300~500人台へと減少するが、26~27日には2日連続で600人台だった。

海外流入感染者が大幅に増えた背景にはインドネシアとデルタ株がある。インドネシアから流入した感染者は19日から8日連続で2桁となった。25日にも全体感染者57人中18人がインドネシアから入国した人々だ。インドネシアは最近、デルタ株で困難を強いられている。感染力の強いデルタ株が流行し、先月5000人台だった一日平均感染者数が2万人台に4倍増えた。新規感染者の中で約7%がデルタ株による感染だとインドネシア政府は推定している。

医療界は来月から始まる新しい社会的距離の確保と防疫措置の緩和が「インドネシア型デルタ株の拡大」に油を注ぐ可能性があると懸念を示す。防疫当局は7月から海外入国者の中でワクチン接種を完了した人を対象に2週間の隔離義務を免除するこることにした。

デルタ株が流行する英国、インドネシアなどから入国する人も該当する。さらに、私的な集まりの許容人員と食堂など大衆利用施設の利用時間が伸びるため、二次、三次感染の可能性も高まる。デルタ株は世界各国に急速に広がって感染者を量産している。「ワクチン効果」に力づけられ、先月初めに1000人台に落ちた英国の一日感染者数は26日(現地時間)1万8270人に増加した。2月5日以降最多だった。日本はデルタ株の拡大傾向などを考えてオリンピック(五輪)を無観客で開催する方針を検討中だ。

世界保健機関(WHO)のマリアンジェラ・シモン事務局長補はこの日、スイス・ジュネーブ本部で開かれた記者会見で「デルタ株は人から人へうつる方式が(既存のウイルスより)さらに効率的なので、さらに致命的である可能性がある」として「新型コロナワクチンの接種を2回目まで終えたという理由だけで安全だと考えてはならない」と指摘した。