韓経:「23年働いてこれほど大きな動きは初めて」…韓国の買収合併市場が最大の好況(2)

  • 2021年6月28日

「クーパンショック」に包まれたオフライン流通企業も核心資産を売りに出し買収合併に死活をかけた。ロッテグループはイーベイ・コリア買収戦を控えソウルのロッテ百貨店本店まで金融会社に担保として提供できると明らかにした。CJグループは強みがある物流(CJ大韓通運)とメディア(CJ ENM)に力を集中し、プラットフォームは外部の力を借りると決断しネイバーと株式交換を断行した。

◇さらに強まるKパワー

韓国代表企業は主力分野では世界1位になるため数兆ウォンの現金も惜しまず投じた。SKハイニックスは昨年末に10兆ウォン規模でインテルのNAND事業部を買収し、コントローラー技術問題を一挙に解決した。2011年の現代建設買収から買収合併市場で存在感が薄かった現代自動車グループも2019年に世界的自動運転システム会社のアプティブと合弁会社を設立した。昨年にはボストンダイナミクスを買収して市場を驚かせた。

今年は「ライジングスター」がバトンを受け継いだ。BTS所属事務所のハイブは世界的レーベルであるイタカホールディングスを、新生ファンド(PEF)のセントロイドは世界3大ゴルフブランドであるテーラーメイドを買収した。

海外の大型取引は下半期にもあふれる見通しだ。現金100兆ウォンを保有するサムスン電子は近く有意味な買収合併を見せると株主に知らせた。LGグループもやはり蓄積した実弾を基に海外買収合併市場進出を活発に推進している。LGグループの取引を確保するために投資銀行関係者がソウル・汝矣島(ヨイド)のLGツインタワーを訪れている。

◇あちこちでプラットフォームめぐる血戦

買収合併市場でカカオとネイバーの攻防が激しい。今年初めにネイバーが世界1位のウェブ小説プラットフォームのワットパッドを買収し、カカオは米国のウェブコミックとウェブ小説プラットフォームのラディッシュとタパスを同時に買収して対抗した。ウェブ小説プラットフォームのムンピアとSMエンターテインメントの経営権をめぐっても両社が競争を展開した。

プラットフォーム戦争はあちこちで広がっている。新世界がアパレルプラットフォームのWコンセプトを買収すると、ムシンサも競合会社であるスタイルシェアと29CMを買収した。カカオはジグザグを買収してさらに踏み出した。

◇「ユニコーン」に集まった多額の資金

数千億ウォン規模の現金はユニコーン企業(企業価値1兆ウォン以上のスタートアップ)の投資誘致取引でよく見られるようになった。2016年に3社にすぎなかったユニコーン企業はいまでは13社以上に増えた。マーケットカーリーは最近2000億ウォン台の投資を誘致し企業価値を2兆ウォン台と評価された。ヤノルジャ、トス、ムシンサなども投資誘致に出た。ヤノルジャは企業価値10兆ウォン、トスは8兆ウォン、ムシンサは2兆5000億ウォンに達する。タングンマーケットをはじめとするアパレルプラットフォームのエーブリー、読書プラットフォームのリディブックスなど数千億ウォンの企業価値を認められたユニコーン企業予備軍の前にも投資家が列を作っている。

◇「マルチプル」の代わりにストーリー

これまで企業価値を判断する方式は「年間に稼ぐ現金を何年貯めれば買収代金を取り戻せるか」だった。伝統製造業は償却前営業利益(EBITDA)比10倍、食品・飲料業は11倍を適用する形だ。こうした「適正価格」はいまでは古い理論になった。来年の産業地図がどう変わるのか推し量りにくくなった状況で、毎年流入する現金を仮定することが可能なのかという質問に直面した。

イーベイ・コリア、ハイパーコネクト、ヤノルジャ、イタカホールディングス、ジグザグなどほとんどが赤字か年間に多くて数百億ウォンの利益を出している企業が1兆ウォン以上の企業価値を認められた。「計算機」に代わる「ストーリー」を作ることが買収合併市場での成否を決定することになった。