【社説】金が暴落…ドル高時代に対応しているのか=韓国

  • 2015年7月20日

金相場が暴落している。17日の米ニューヨーク商品取引所で金塊の先物相場(8月物)は1オンスあたり1131.90ドルと、5年ぶりの安値となった。わずか1週間で25.8ドルも落ちた。最高値だった2011年8月に比べて40%も下落した。米ドルがそれだけ急騰した結果だ。

ドル高は米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が年内に利上げする方針を明確にした後、さらに強まる傾向だ。主要6カ国通貨に対するドルの価値を示すドルインデックスは1週間で1.8ポイント上昇した97.98となった。特にカナダ・豪州・ニュージーランドなど原材料輸出国の通貨が急落している。円安も続き、1ドル=124円台だ。ギリシャ事態もドル高につながった。

専門家はドル高が世界金融市場の地殻変動を招くとみている。何よりも新興国市場に入っていた資金がまた米国にUターンするのは確実だ。財政赤字が深刻なブラジルやメキシコから資本が流出すれば、世界に波紋を及ぼす可能性がある。1990年代末、韓国をはじめアジア各国を襲った通貨危機もドル高によるものだった。韓国は外貨準備高が6月末基準で3747億5000万ドルにのぼり、大きな影響を受けていないという。しかし大規模なドル流出を招くメガトン級リスクが今なお残っているのが国際金融界の現実だ。日本系投資家はもちろん欧州の投資家も一斉に資金を引き上げる危険が潜在的に隠れているのだ。

ドル高による円安も注目する必要がある。日本はすべての品目で韓国と競争関係にある。円安が今のように続けば、韓国はますます海外市場で競争力を失う。ドル高時代はすぐには終わらないだろう。そうであるほど構造改革を通じて一日も早く経済的体質を変えなければいけない。ドル高の波紋を決して軽く見るべきではない。