韓経:米、クアッド拡大を加速化…NATOに韓日などと協力を呼びかけ

  • 2021年6月3日

アントニー・ブリンケン米国務長官

アントニー・ブリンケン米国務長官が北大西洋条約機構(NATO)加盟国に韓国との協力強化を呼びかけた。中国の体系的な挑戦に言及し、中国に対する牽制路線を拡大する意志も表わした。韓米首脳会談の共同声明に初めて言及されたクアッド(Quad、日米豪印戦略対話)の拡大を念頭に置いた発言という解釈がある。

米国務省は1日(現地時間)、テレビ会議で開かれたNATO外相会議で「ブリンケン長官がNATOが韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドなどとの協力を強化することを勧めた」と明らかにした。4カ国を特定した理由は明らかにしていないが、この国々は全部ジョー・バイデン米国行政府が強調するインド・太平洋地域における米国の核心同盟国だ。

対中牽制への意志も明確にした。NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長はこの日「中国、ロシアのような権威主義政権が引き起こしている問題を議論した」と明らかにした。米国務省も「ブリンケン長官は中国とロシアからの体系的な挑戦に直面することに対して、さらに弾力的で克服可能なものにする必要があるというストルテンベルグ事務総長の努力に支持を示した」と明らかにした。当初、旧ソ連に対抗するために組織された軍事同盟であるNATOをロシアを越えて中国に対抗する路線にまで拡大するという意志を表わしたわけだ。

特に、米国がその間、クアッド拡大の対象国として常に韓国とニュージーランドを取り上げてきたことから、この日の発言もその延長線上にあるという分析が出ている。韓国は、ブリンケン長官が特定した4カ国の中で唯一米国主導の多国間安全保障同盟に参加していない。オーストラリアと日本はクアッド加盟国で、ニュージーランドはオーストラリアとともに諜報同盟「ファイブアイズ(Five Eyes)」参加国だ。クアッドは、アジア太平洋地域で中国を牽制する安保協議体の性格を持っているということから、米国がクアッドを「東アジア版NATO」に拡大しようとするという分析が提起されてきた。

先月、韓米首脳会談の共同声明に初めてクアッドが含まれた直後であるだけに、米国がクアッドの拡大に本格的に出たという分析もある。これに先立って、バイデン行政府でアジア政策を総括する米国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官のカート・ キャンベル氏は先月26日「クアッドは誰もが加盟できない上流層の集いでないということを強調したい」とし、中国に対する牽制のパートナーとして韓国を特定したことがある。