辛東彬、ロッテ後継者に確定…「日本ロッテも韓国のように育てる」

  • 2015年7月17日

韓国財界では辛東彬(シン・ドンビン)ロッテ会長が日本ロッテの代表理事に選任されたことを「予告された手順」と見ている。兄の辛東主(シン・ドンジュ)前日本ロッテ副会長が昨年末から日本ロッテ内の主な役職を相次いで解任されるなど地位がますます弱くなったためだ。

財界関係者は「今回の理事会の決定は、辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長の意が反映された結果と思われる」として「辛東彬会長と辛東主前副会長の間の後継ぎ問題が辛東彬会長に完全に固まった」と解釈した。

◆日本の支配力強化

辛会長がロッテホールディングス代表理事に選任されるにつれ、日本ロッテでの支配力を強化できることになった。ロッテホールディングスはロッテグループ全体の支配構造の中心にある会社だ。

ロッテの支配構造は「新総括会長ファミリー-光潤社-ロッテホールディングス-ホテルロッテ-国内系列会社」で要約される。国内ではホテルロッテがロッテショッピング(8.83%)をはじめロッテ七星(5.92%)、ロッテ製菓(3.21%)など主な系列会社の持分を保有して持ち株会社の役割をしている。

このようなホテルロッテを支配する会社が持分率19.07%のロッテホールディングスだ。光潤社は新総括会長が最大株主だと知らされただけに、持分率など全てのものがいまだにベールに包まれている。

財界関係者は「韓国と日本ロッテの複雑な持分構造がきれいに整理されたのか今のところは分からない」としつつも「辛会長を代表理事に選任しただけに、それにふさわしいリーダーとしての地位を持てるよう、ある程度の持分整理はしたものと思われる」と話した。

佃孝之ロッテホールディングス代表が3月、辛会長に丁寧に腰を曲げて挨拶したのが傍証だ。佃代表は当時ベトナムで、辛会長主宰で開かれグローバル食品戦略会議でプレゼンテーションを通じ「ワンロッテ、ワンリーダー(1つのロッテ、1つの指導者)」という文面を韓国と日本ロッテの食品系列会社代表に提示し「韓国と日本のロッテは1人のリーダーのもとで動くべきだ」と話した。

◆「日本も韓国のように育てろ」特命

辛会長が日本ロッテまで経営することになったのは、経営能力を認められたためだという解釈が支配的だ。日本ロッテの年間売り上げは約6兆ウォン水準で、80兆ウォンを超える韓国ロッテの10分の1にも及ばない。辛会長のロッテホールディングス代表理事選任が「日本ロッテも韓国ロッテのように育てろ」という新総括会長の注文だと財界は解釈している。辛会長は「父の意を尊重して韓国と日本のロッテ事業に全責任を負う姿勢で最善を尽くす」と話した。

辛会長の肩がそれだけ重くなったが、経営環境は容易ではない。主力系列会社のロッテ百貨店は内需停滞に続き中東呼吸器症候群(MERS)まで重なり苦戦している。ロッテ免税店はソウル新規免税店誘致戦で苦杯をなめた後、年末小公(ソゴン)店とワールドタワー店の死守のため、対策準備に腐心している。第2ロッテワールドも5月にかろうじて再オープンに成功したが、MERS事態と駐車場有料化などの問題で実績が思わしくない。

韓国ロッテと日本ロッテ間のシナジー効果をどのように引き出すかも関心事だ。日本ロッテは菓子事業5社、スポーツ・健康事業2社、外食事業3社、サービス事業6社など16の系列会社を率いている。財界関係者は「兄との後継構図で勝ったことは事実だが、韓国ロッテの危機を克服して、韓国と日本系列会社間のシナジー効果をどのように起こすかは今後を見守らなければならない」として「日本ロッテを韓国ロッテのように育てることが宿題」と話した。