韓経:米国「クアッド参加緊密に協議」・中国「2プラス2対話再開」…選択強要される韓国

  • 2021年4月5日

経済や安全保障など多方面で衝突している米中両国がそれぞれ韓国に請求書を差し出した。韓国時間3日に開かれた韓中外相会談と韓日米安全保障担当高官会議でだ。中国は先月に韓米が開催したものと同じ形式の「韓中外交・安全保障(2プラス2)対話」の再開を要求し、米国は反中戦線の性格を持つ日米豪印による安全保障の枠組みであるクアッドに韓国が参加する案を協議中だと明らかにした。米中間で等距離外交を指向してきた韓国に向けた両国の圧迫が露骨化し始めたと分析される。

◇韓中2プラス2対話、次官級格上げ議論

外交部の鄭義溶(チョン・ウィヨン)長官は中国・厦門で中国の王毅国務委員兼外相との会談後に取材陣と会い、「外交・安保2プラス2会談を早期に開催することにした」と明らかにした。韓中2プラス2対話は2013年に両国首脳間の合意により新設されたが、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備議論後、2015年の2回目の会議を最後に中断された。外交部当局者は「両国の首席代表を次官級に格上げする案が議論されている」とし、当初局長級だった会談の格も高めることにした。

2プラス2対話の再開は中国が米国牽制次元から韓国に先に要求したという分析が出ている。中国外交部はこれに先立ち昨年11月にソウルで開かれた韓中外相会談が終わった後、「韓国と2プラス2対話に出るだろう」と発表したが、当時の韓国側発表に関連内容は含まれていなかった。外交部当局者は「韓中2プラス2対話再開はかなり以前から議論されてきた問題」として韓米2プラス2会談との関連性を否定した。だがわずか2週間前の先月18日に韓米両国が閣僚級の2プラス2会談を5年ぶりに再開しており、中国の提案を拒否しにくかっただろうという分析が出ている。

米中両国は韓国のクアッド参加をめぐっても鋭く対抗した。王外相は会談冒頭発言で「国際法に基づいた国際秩序を維持し多国間主義をともに守護し共同の利益を深化拡大することを望む」として米国同盟国間の非公式協議体であるクアッドを狙った。中国は米国と同盟国の対中単一隊列に対抗し「多国間主義」を強調してきた。だが米国は韓中外相会談を翌日に控えた1日、韓国のクアッド参加に対する議論がすでに進められてきたという点を示唆した。

米政権高位当局者は韓国のクアッド参加に対する質問に「クアッドは自由で開かれたインド太平洋を維持し支援することに関心があり、同じ考えを持つ国々をまとめようという試み。韓国の友人たちと非常に緊密な協議を進めてきた」と話した。中国との関係を意識しクアッド参加に対する米国の公式要請はなかったと主張してきた韓国政府に真っ向から反論したものだ。

◇北朝鮮の核問題めぐっては米と「同床異夢」

韓国政府が強調してきた北朝鮮の核問題に対しては米国と相当な見解の違いを露出した。ホワイトハウスは2日の韓日米安保協議直後に声明を通じ「安保室長らは北朝鮮の核と弾道ミサイル計画に対する懸念を共有した。3カ国協力を通じ非核化問題を解決するという約束を再確認した」と明らかにした。続けて「北朝鮮をはじめとして国際社会が国連安全保障理事会決議を完全に履行し、核拡散を防ぐことが必要だということに3カ国安保室長が同意した」と伝えた。北朝鮮の最近の弾道ミサイル発射を批判しながら北朝鮮が核・弾道ミサイル開発を持続する限り国連の対北朝鮮制裁は維持されなければならないと強調したものと解釈される。

これに対し青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の徐薫(ソ・フン)安保室長は会議終了後のワシントン特派員懇談会で、「韓日米は北朝鮮の核問題の緊急性と外交的解決の必要性に共感した。米朝交渉早期再開の努力が続かなければならないということで考えが一致した」と話した。徐室長のこうした発言はホワイトハウスの声明にはない内容だ。これに対し徐室長はホワイトハウスの声明に盛り込まれた「北朝鮮の核・弾道ミサイル懸念」や「国連決議履行」に言及しなかった。韓国と米国が公開的に強調した部分がそれぞれ異なるのだ。

米国側は安保室長会議で今月中に終えられると発表されたバイデン政権の対北朝鮮政策構想も韓日両国にブリーフィングした。